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株式会社STスマイル

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医療マーケティング

分院とは何か|本院との違いや分院開設の特徴について解説します

2020年5月6日 by sts_muto コメントを書く

新たに分院を開設しようと考えていても、どのようなことに注意すべきかわからない人も多いのではないでしょうか。分院の開設は、時間や費用、労力を費やすので、失敗しないように知識を得ておくことが大切です。

この記事では、分院についての解説や、開設の際に気をつけておきたいことなどを紹介します。分院の開設を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

分院とは何か

病院における分院とは、本院と別の機能を有した医院のことを指します。基本的に本院とは別のものなので、分院にはトップに分院長が存在します。

分院を開設する際に重要なことは、医療法人を設置するという点です。医療法人になった場合は理事長という役職も生まれますが、本院長と分院長のどちらでも理事長になれるので、新たに理事長のポストに就く人を探す必要はありません。

分院の開設について

分院を開設するにあたり、どのようなタイミングや条件、準備などが必要になるでしょうか。それぞれみていきましょう。

分院開設のタイミング

分院を開設するためには、ベストなタイミングを見極める必要があります。ここでは、開設に適した2つのタイミングについて解説します。

経営が安定したとき

本院の経営が不安定なときに分院の開設を行うと、両方の経営がうまくいかなくなる可能性があります。一方、本院の経営が順調で安定していれば、次のステップとして分院の開設が自然とみえてくるでしょう。

たとえば、病院経営が成功して患者が増えた段階で、医療法人を設立する場合が多くなっています。さらに、患者が増えると予約などが混雑するため、規模の拡大を狙って分院を開設したいと考えるのが一般的です。

事業の承継とからむケース場合も

医院長が引退するなどの承継のタイミングで、医療法人の分院を新たに開設するというケースがしばしばみられます。現在クリニックで働く医師の高齢化が進んでいるため、今後も事業承継のタイミングで分院を開設するケースは増えるでしょう。

分院開設の条件

分院を開設するには、大きく分けて4つの条件が必要となります。どれも重要なので、必ず頭に入れておきましょう。

医療法人化していること

まず、分院を作るためには医療法人になっていなければなりません。つまり、分院を開設するのは個人ではなく、医療法人となります。

本院の院長が、本院と分院両方の院長を兼任することはできない

原則として、医師が開設できるクリニックは1つだけとなります。医療法によって、個人クリニックは開設者と管理者が基本的に同じでなければならないと定められているからです。そのため、1人の医師が本院と分院の院長を兼ねて開設したり運営したりすることはできません。

本院の理事長個人で分院開設する方法はある

本院の医院長は分院の医院長を勤めることはできませんが、分院を開設する際は医療法人化させるため、理事長個人が分院を開設するという方法を取ることは可能です。つまり、本院の開設者を医療法人にして管理者と本院長はほかの勤務医にさせれば、理事長が分院の分院長(開設者兼管理者)になることもできます。

分院長は分院長の責任で経営上のコストを負担しないといけない

医療法人化したとしても、本院と分院は基本的に別物と考えたほうがいいでしょう。本院は本院長の責任で経営にかかわる設備投資費用や借入れ、リースやローンの債務、賃貸契約といったコストを負担しなければなりません。分院長も分院に対しての経営にかかわる責任は同じです。分院は本院のおまけという位置付けではなく、独立性が求められます。

分院開設の準備

分院開設にはどのような準備が必要でしょうか。大切なポイントを3つ紹介します。

分院開設の目的を明確にし、資金についても検討する

分院を開設する目的が明確でないと、経営上の大きなリスクになりかねません。目的が曖昧であれば事業計画書を作成できなかったり、医療法人全体の経営が成り立たなくなったりする恐れがあるからです。

どの程度の設備がいくつ必要か、どのくらいの人数を雇えばいいかなども、分院開設のビジョンがなければ思い描くことはできません。逆に、目的がきちんと定まっていれば、それを実現するための費用などが明確になってきます。

また、分院開設当初は赤字が続くことが予想されるので、黒字化するまでは金融機関からの借入れも検討する必要があります。上記のような経営に関することをきちんと考えるためにも、分院開設の目的を明らかにし、資金についてもよく検討する必要があります。

行政に対しての準備

医療法人化するためには、定款の変更や開設許可の申請といった行政手続きを行います。事業計画が行政に認められない場合は分院開設が行えないので、行政を説得させるだけの計画を立てる必要があります。

その他の準備

行政手続きと並行して、不動産の賃貸契約または購入、空間の設計および施工などを進めていきます。さらに、資金調達や人員の確保、医療用設備のリースまたは購入、Webサイト作成などの宣伝広告といった準備も必要です。

本院を開設したときよりも分院を開設するときのほうが、やることが多くて複雑になることが予想されるため、計画的に準備を進めていくことがポイントです。

分院開設のメリットと注意点

分院を開設するにあたり、どのようなメリットや注意点が考えられるのでしょうか。2つのメリットと4つの注意点を説明します。

分院開設のメリット

機能を本院と分院とでわけることができる

分院には、本院と異なる機能や特色を持たせるメリットがあります。本院が外来専門の診療所として運営されている場合、分院には住宅診療専門などの本院にはない機能を新しく設けることが可能です。本院が整形外科の場合は、リハビリ専門のクリニックを分院として設けることもできるでしょう。

診療地域の拡大や、コスト削減

分院は、県をまたいで設けることも可能です。その場合は広域医療法人となるため、定款変更許可申請が必要になるケースもあり、より複雑化してしまいます。しかし、活動の場を幅広い地域に広げたい場合は挑戦してみましょう。また、分院を開設すると本院との共同購入によって、費用削減につながるメリットも発生します。

分院開設の注意点

分院の院長への待遇に注意する

分院長への待遇は、もっとも気を付けなければならないことといえます。法律上は、本院長と分院長はそれぞれの病院の長です。しかし、実際には本院長が主に経営を担当しており、給与面での待遇もいいということがあるでしょう。

ただ、分院の税務申告などは原則として分院長がその責任のもとで行うと定められています。そのため、本院長と分院長の間で大きく待遇面の差があると、その調整が難しくなります。

優秀な人材確保ができるかどうか

分院を任せられるほど、医師としての腕や経営者としての才能を持っている人材をみつけることは、簡単なことではないでしょう。分院を開設できる本院長(理事長)と同等の力を持つ医師は、それほど多くありません。

分院の経営がうまくいくかどうかは分院長にかかっているといっても過言ではないので、優秀な人材を確保できるように努力する必要があります。分院の開設まで時間がある場合は、人材の育成に力を入れることもよいでしょう。

分院開設までに時間がかかる

分院は、思い立ったらすぐにできるものではなく、各種行政手続きなどを行わなければならないため、開設までには結構な時間を要します。

また、手続きをするところは法務局や保健所、厚生局などたくさんあります。手続きによっては期限が決められており、それを過ぎれば申請が翌月になってしまうものもあるので、注意をしましょう。開設までに通常は数カ月間かかるので、余裕を持って計画を立ててください。

分院の運営は難しいということを認識しておく

上記3つの注意点からわかるように、分院の開設にはさまざまな問題をクリアしなくてはなりません。分院運営は難しいということを念頭に置いたうえで、これらの問題をクリアするためにはどうするべきかを考えるとよいでしょう。

歯科や自由診療を行うクリニックに分院を設けているところが多く見られますが、分院の失敗で本院も共倒れにならないようにすることが重要です。分院を開設にあたっては、本院を開設したときよりも困難が多いと意識しておきましょう。

分院開設を成功させるためにどうしたらいいか

分院の開設を成功に導くためには、どのような点を押さえておけばいいのでしょうか。4つのポイントを紹介します。

分院に対し、本院の理念をきちんと共有する

分院にも本院の理念を行き渡らせるため、開設時には本院から人材を派遣する方法があります。分院の経営がある程度軌道に乗るまで、本院のスタッフに関わってもらうことで、運営ノウハウの共有が可能になります。

本院と分院でまったく違う考えのもと運営していると、同じ医療法人として成立しなくなってしまいます。そのため、理念の共有が不可欠といえます。

信頼できる医師を確保する

制度上、本院長は分院の運営にあまり深く関わることができないので、分院を任せるに足りる医師が必要不可欠です。候補者がみつかったら、分院を任せられるかをよく見極めましょう。

また、分院長とは普段からコミュニケーションを取っておくことが重要です。腕の立つ医師なら自分でも開業したいと思う可能性があるので、本人の開業意志なども確認しておく必要があります。

分院の院長のモチベーションを向上させる方法を考える

分院長の仕事に対するモチベーションを上げるためには、給与体系はもちろんのこと、診療や医院経営に対する考え方をよく確認しておくことが重要です。給与体系に関しては、実質的な成果との折りあいをどうつけるかが重要なので、しっかりと考えておきましょう。

分院長とは報酬額や昇給、勤務条件などを話し合い、お互いが納得できるラインを確認する作業を怠ってはいけません。分院長が待遇に不満を抱き、最終的に退職してしまったら、分院が閉院になる恐れもあります。そういった事例は実際に数多く起きているので、とりわけ注意しましょう。

専門家の意見を聞く

分院開設では、各種手続きや人材の確保など、やらなくてはならないことが多くあります。また、Webサイト制作や広告戦略も、新たなエリアで患者を集めるために重要なことです。

したがって、これらの開院の準備を円滑に進めてくれる専門家を活用することは、分院運営を成功に導くための方法のひとつです。

まとめ

分院の開設は、医療法人化や各種手続きがあるだけでなく、分院を任せられる優秀な人材の確保もしなければなりません。分院の開設に興味がある人は、専門家の意見を一度聞いてみることをおすすめします。

STスマイルは、専門家と連携して、開設地の選定からスタッフの採用、開業資金調達まで、分院開設に必要なことをトータルサポートします。開設後は、短・長期戦略や自院分析、市場分析などを論理的に構築することも可能です。さらに、Web広告の運用やWeb担当実務も提供できます。分院運営を成功に導くために、ぜひ一度お問い合わせください。

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Filed Under: 医療マーケティング

病院の待ち時間対策システム|待ち時間管理の重要性やシステムの種類を紹介

2020年5月4日 by sts_muto コメントを書く

自院の待ち時間システムの改善、あるいは開業に向けて効果的な待ち時間システムを導入しようと検討している医師もいるでしょう。

今回は、病院の待ち時間を改善するために効果的なシステムについて紹介します。システムを使った具体的な対策とともに実例にも触れるので、待ち時間対策のシステム導入にぜひ役立ててください。

病院での「待ち時間」管理システム導入の重要性

待ち時間の管理システムは、効率的な病院運営に重要です。システム導入の重要性について、詳しく紹介します。

病院での待ち時間に対する患者の不満

予約した場合と予約してない場合の総数の待ち時間平均は、15分以上30分以内となっており、病院での待ち時間に不満をもつ患者は多いです。ただし、どれくらい待てばいいかわかる場合は、不満の割合が5分の1程度まで低下することがわかっています。

長時間にわたる待ち時間によるデメリット

病院の待ち時間は、病院に対する患者の不満の上位項目です。長時間にわたる待ち時間によるデメリットを説明します。

患者数の減少

待ち時間に対する不満は、患者数の減少に直結します。患者が受診した際に待ち時間が長いと感じれば、再び同じ病院を訪れる可能性は低くなるでしょう。患者数の減少は、病院の収入減にも影響します。たとえば、病院を受診する患者数が1日1人減少するだけで、年間の収入は約170万円も少なくなります。

コスト増加

待ち時間が長いと、コスト増加にもつながります。待ち時間が長くなれば、診療終了時刻も後ろ倒しになる可能性が高いです。その場合、スタッフの残業も増えるので、追加で人件費がかかります。たとえば、5人のスタッフが1日1時間残業すると、年間で約200万円も発生します。

医師・スタッフのストレス

待ち時間の長さは患者だけでなく、医師やスタッフにとってもストレスの原因となります。待ち時間に不満をもった患者は、医師やスタッフにクレームを伝えることも多いです。待ち時間が長いと、クレーム対処という仕事も増えてしまいます。

質の低下(医療・サービス)

待ち時間が長いと、医療やサービスの質も低下しやすくなります。たとえば、待ち時間を減らさなければならないというプレッシャーがかかると、患者一人に対してじっくり向き合うことが難しくなります。待ち時間を無くすことは重要ですが、単に意識を変えるだけでは対応しきれない部分も多いです。

システム導入前の対策|病院の待ち時間改善法

病院の待ち時間について、システム導前にできる対策があるので、いくつか紹介します。

声がけ

病院の待ち時間に対する不満を減らすためには、患者に対する声掛けが重要です。たとえば、おおよその待ち時間や順番を伝えるだけでも、待ち時間に対するクレームは減ります。スタッフが積極的に患者に声をかけていると、安心できる雰囲気も生まれやすいです。

体感待ち時間を減らす工夫

実際の待ち時間が長くても、体感としての待ち時間を減らすことは可能です。たとえば、待合室に本や雑誌を用意してくつろげる空間を作っておけば、患者はゆったりと自分の時間を楽しみながら順番を待つことができます。最近では、無線LANスポットを設置している病院もあります。

スタッフ数の調整

待ち時間を減らすには、スタッフ数の調整も必要です。たとえば、特に混み合う時間帯はスタッフを増員し、対応できる人員を増やします。スタッフのシフトを作るときは、患者数の傾向を考慮し、それに合わせてスタッフの数を増減させることが大切です。

患者数の平準化

待ち時間の問題を解消するためには、時間帯で異なる患者数の平準化も重要です。なるべく患者が同じ時間に集中しないように、分散させましょう。たとえば、自院のホームページに混雑しやすい時間帯を掲載すれば、患者は混雑しにくい日時を選んで来院するようになります。

診察時間枠の変更

診察時間枠を変更することも、待ち時間を少なくする一つの方法です。たとえば、患者のライフスタイルを考慮して診察時間を設定するといいでしょう。また、可能であれば、診察時間枠を増やすことも効果的です。

病院の待ち時間管理システムの種類

病院の待ち時間を管理するシステムには、複数の種類があります。それぞれ詳しく説明します。

再来受付システム

再来受付システムとは、再来した患者が自分で受付を済ませられるシステムのことです。一般的に、病院を訪れる患者の7~8割は再来患者です。そのため、再来受付を自動化すれば、受付業務がスムーズになります。機械を操作するだけなので、患者のプライバシー保護にもつながります。

料金後払いシステム

外来患者の数が多いと、診察後の会計にも長い時間がかかります。しかし、後払いのシステムを導入することで、会計の待ち時間をゼロにできます。事前に登録したクレジットカードで決済できるようにすれば、未払いのリスクも発生しません。

診察予約システム

診察予約システムは、自動的に診察の予約を受け付けるシステムです。単に予約を受け付けるだけでなく、時間帯ごとに患者数を調整できます。そのため、診察予約システムを導入するだけで、患者数の平準化が実現できます。

クラウド型順番確認システム

クラウド型順番確認システムは、診察を予約した患者がホームページ上から自分の順番や混雑状況をチェックできるシステムです。患者は院内で待たなくていいので、家で待機したり外出したりできます。

待ち時間表示システム

待ち時間表示システムは、院内に診察までの時間または順番を表示するシステムです。なかには、時間と順番の両方を表示できるタイプもあります。待合室に待ち時間が表示されていれば、いつまで待てばいいかわかるので、患者も安心して自分が呼ばれることを待てます。

待ち時間管理システム導入によるメリット

待ち時間管理システムを導入すれば、患者と病院の双方にさまざまなメリットがあります。それぞれ具体的に紹介します。

患者のメリット

待ち時間への不満解消

待ち時間管理システムの導入は、患者が待ち時間に対して抱く不満を解消します。待ち時間表示などで実際の待ち時間はほとんど変わらなくても、患者はストレスを感じにくくなるからです。これは、どのシステムにも共通するメリットでしょう。

利便性

待ち時間管理システムは、患者に便利だと感じてもらえます。たとえば、クラウド型順番確認システムなら、待ち時間を使って自由に外出し、他の用事を済ませられます。さらに、料金後払いシステムがあれば、会計や領収証の発行もスムーズになります。

院内感染防止やプライバシー保護

病院の滞在時間が短くなれば、院内感染の防止にもつながります。特に、インフルエンザのように、毎年流行しやすい病気の感染を防ぐために効果的です。また、システムによっては院内で名前を呼ぶ必要がなくなるので、患者のプライバシー保護に役立ちます。

病院のメリット

コスト削減

待ち時間管理システムの導入は、病院のコスト削減につながります。たとえば、スタッフの残業が減り、残業代をはじめとする人件費を減らせます。また、病院側が駐車場代などを負担している場合は、そのコストも減らせるでしょう。

医師やスタッフの負担軽減

待ち時間管理システムは患者数を適切に管理できるので、診察のペースを調整しやすくなります。また、受付や入金管理ができるシステムを導入すれば、それらに対応するスタッフの負担も軽減されます。医師やスタッフの負担が減ることは、ストレス軽減につながります。

患者数の記録と分析

待ち時間管理システムを利用すると、患者数の記録はもちろん、そのデータを活用した分析も可能になります。たとえば、患者数の傾向の把握は、スタッフの配置人数の調整に活かせます。その結果、スタッフの負担を減らしたり、無駄な人件費をなくしたりできます。また、データを分析すれば、待ち時間をさらに減らすための検証が可能になります。

病院での待ち時間システム導入に必要な条件

病院の待ち時間システムの導入にあたって満たすべき条件があるので、確認しておきましょう。

専用機器・クラウドサービス

待ち時間システムを利用するためには、基本的に専用機器の導入が必要になります。たとえば、自動受付機や診察の順番を表示させるテレビモニターなどです。ただし、クラウドサービスを選ぶ場合はインターネット上での利用となるため、専用機器の導入は必要ありません。スタッフのトレーニング

システムの導入には、スタッフのトレーニングも必要不可欠です。システムを使いこなしたり、うまく連携したりできるようにしなければなりません。システム導入後は、これまでの業務とシステムの管理の両方を行う必要があります。

また、システム利用によって混雑しにくい日時が明らかになった場合、スタッフが積極的にその日時を患者へ案内することも大切です。

まとめ

病院の待ち時間による問題を解消するためには、待ち時間管理システムをはじめとした、さまざまなシステムの導入が効果的です。導入したうえで、しっかりとシステムを使いこなせるようになりましょう。

コンサルティング業務を担うSTスマイルでは、病院の開業前から開業後まで徹底的なサポートを行っています。自院分析はもちろん、市場分析も得意としています。短期的な戦略だけでなく、長期的な目線から総合的にサポートすることが可能です。今後の病院経営をより戦略的に進めていきたい場合は、ぜひ一度ご相談ください。

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動物病院の経営を成功に導く4つの戦略|動物病院経営の現状と今後を予測

2020年5月1日 by sts_muto コメントを書く

動物病院を開業する際には、経営を成功に導くための戦略を立てることが重要です。この記事では、動物病院経営の現状・今後の予測・経営の戦略について解説します。動物病院経営で気をつけるべきポイントも紹介しているので、開業を検討している人は参考にしてください。

動物病院の経営とは?

動物病院を経営するためには、獣医師としてのスキル・使命・動物への愛情は必要不可欠です。しかし、動物病院の経営を成功させるためには経営スキルも必要となります。ここでは、動物病院の開業に向けてやるべきことなどを解説します。

獣医学部生の進路

動物病院の経営、以外の獣医学部生の進路について紹介します。

産業動物獣医師

家畜の病気を診るなど、体調を管理する仕事です。豚や牛などの畜産農家のところへ出向き、家畜の診察をします。JRAに就職すれば、競走馬専門の獣医師として活躍できます。

公務員

地方公務員として勤務する場合は、家畜衛生・食品衛生関連・自治体の動物園などでの仕事があります。国家公務員として勤務する場合は、厚生労働省・農林水産省にて、獣医資格の保持者として働きます。

民間企業

食品系・製薬系などの民間企業に就職し、動物関連の薬剤・飼料の研究・営業販売などの仕事を行います。

動物園

動物園では、獣医として勤務できます。動物園の獣医師としての募集は少ないため、一般の飼育員として就職する人もいます。

動物病院の開業に向けてやるべきこと

動物病院の開業に向けてやるべきことについて順を追って解説します。

開業時期と予算を決める

開業する時期と、予算を決定します。予算は自己資金と融資額を合わせた金額で決定します。

開業するエリアと物件を探す

予算を考慮し、開業するエリアと物件を探します。近くに競合となる動物病院がないか、患者が集まりそうな場所であるのか、などの事前調査を必ず行いましょう。

事業計画書を作る

開業にかかる費用・融資額・収益の見込みなどをまとめた事業計画書を作成します。

どこで融資を受けるか決める

銀行・日本政策金融公庫・各都道府県が行っている融資などから、融資を受けるところを決めましょう。

不動産契約をする

融資額が確定し、よい物件がみつかったら、不動産契約をします。動物病院の開業に理解を得られるように、契約前に周辺住民に挨拶をしておきましょう。臭いや鳴き声の対策などをよく説明することが大切です。契約後に住民からの反対があると、契約解除などのトラブルが発生してしまいます。

設備を整える

動物病院の内外装工事・設備の導入など、動物の診察ができる環境を整えます。臭いや鳴き声対策、衛生面などに気を配った設備にするよう心がけましょう。

スタッフを集める

受付や助手などのスタッフを募集・採用します。

広告を出す

動物病院を開業することを、看板・チラシ・ホームページなどで広告します。

開業

開業します。開業直前には、地域の住民を優先した内覧会を行う病院もあります。

諸官庁へ届けを出す

開業後に、家畜保健衛生所・税務署などの諸官庁への届け出を行います。従業員を雇用した場合には、労働基準監督署・ハローワークなどにも届け出が必要となります。

動物病院の経営に必要な資金と収入

動物病院の経営に必要な資金と、得られる収入について説明します。

動物病院の開業資金はいくら

病院の規模によって変わりますが、動物病院の開業資金は、約3,000万円と言われています。開業資金の内訳は以下のとおりです。

・不動産の賃貸費用:250万円 

・リフォーム費用:1,000万円 

・設備・備品・薬剤などの購入費用:1,500万円

・広告費:200万円

・諸経費:50万円

開業医と勤務医の年収の差

開業医の年収は500~1,000万円、勤務医の年収は250~400万円で、開業医の方が多いです。しかし、開業医の年収は、開業するにあたって受けた融資額や患者数に左右されるなど、動物病院の経営成功の度合いによって異なります。開業医として、高い年収を得るためには、動物病院を経営するための能力が求められます。

※参考:獣医の給料と年収 | Pettie 獣医 大学

動物病院経営の現状と今後を予測

動物病院経営の現在の状況と今後の予測を解説します。

獣医師と動物病院の増加

最近10年間ほど、獣医師と動物病院の数は増加し続けています。今でも獣医学部は人気があり、入学したいという学生の数は多いです。2019年に四国の獣医学部が新設されたこともあり、獣医師の数は今後も増え続けると予想されています。獣医師と同様に、動物病院の数も増え続けているのが現状です。

犬の飼育頭数は今後減少する

犬の飼育頭数は、今後減少すると言われています。犬の飼育頭数は、2008年に起きたリーマンショックを契機に、年々減少しています。ピーク時には1,300万頭が飼育されていましたが、2018年には900万頭弱となり、これからも大幅な減少が予測されています。

小動物の高齢化

ペットブームが起こった2006年頃に飼われ始めた小動物たちは、現在14歳以上となっています。老犬・老猫の患者数の割合が多い病院の場合、数年後には患者の減少が危惧されます。

求められる高度治療

高度治療を求める飼い主が増えています。犬・猫の高齢化により、重症な病気や慢性疾患が増加する傾向にあるためです。高齢化した動物に対する緩和ケア・介護・リハビリなど、高度な治療法が多く求められることになります。

動物病院の市場規模の今後を予想

最近の動物病院の市場規模は、動物の飼育頭数が減少傾向にあるにもかかわらず増加しています。これは、高齢化した動物の治療費が高額であるためです。動物の飼育頭数が今後も減少し続ける可能性を考慮し、対策を考えることは動物病院経営においては重要です。かかりつけ病院と専門病院が連携・協力するなど、組織的な取り組みなども検討する必要があります。

※参考:小動物獣医療の現状と今後の対応|農林水産省

動物病院の経営でよくある失敗例

動物病院経営でありがちな失敗例を紹介します。

立地が悪く新患が増えない

動物病院を開業した場所は、最寄り駅から車で20分、住宅地の外れ(半径1km以内に9,000人)で、少し寂しい地域です。近隣には患者数あまり多くない競合が1つあります。周囲には強い競合が数件あるためなのか、開業10年過ぎても、1日の患者数は5~10件と増えません。

原因:開業前のリサーチ不足

周囲の競合もきちんとリサーチすべきでした。あまり寂しい場所では、人通りも少なく、開業していることすら認知されないという可能性も考慮すべきでした。

解決方法:広告などで広く周知する

今からでも、近隣以外の住人に広く周知することをおすすめします。近隣以外の地域に看板を出す、ホームページを作成するなどで、遠方からの患者数を増やしましょう。

※参考:やってはいけない開業準部①|動物病院開業研究会

宣伝不足で患者が増えない

開業時にしか宣伝をほとんどしなかったため、開業後訪れた患者は2~3人、誰も来ない日もありました。売上は少なく、設備投資できないため、患者増やせず困っています。

原因:きちんと宣伝しなかった

動物病院開業時には、新規の患者を獲得することがもっとも重要であり、病院開業を多くの人に知ってもらう必要がありました。

解決方法:宣伝広告で開業をアピールする

動物病院の開業時には、病院の存在を周知するために宣伝広告はもっとも必要だといえます。看板・ちらし・ホームページの作成を初め、キャンペーン・内覧会など、地域の住民と広く交流しようとする気持ちを伝える必要があります。

※参考:動物病院の経営を失敗する原因は何?|どうぶつ病院ラボ

動物病院の経営を成功に導く4つの戦略

最近は、動物病院と獣医の数が増え、患者数が減少しているというのが現状です。動物病院の経営を成功に導くための戦略を4つ紹介します。

開業する立地の最適化

周囲に人通りが少なく目立たない場所、近所に人気の動物病院がある地域などは、開業する立地として適していません。犬・猫を飼う人が多いエリアや生活道路に面しているなど人通りが多いところをおすすめします。

新規患者の獲得努力

動物病院の経営を安定させるためには、新規患者の獲得のために努力することが大切です。入りやすい病院の外観、初めての人でも安心できる受付スタッフの温かい対応など、新規患者を獲得するための気配りをしましょう。ホームページを作成し、病院の開業・休診日・診察時間・アクセス方法などの情報を周知しましょう。

リピート率の向上

動物病院を経営する上で、患者のリピート率を向上させることは非常に重要です。何度も繰り返し来院してもらえるように、清潔な院内を保ち、医者・スタッフ共に、患者の家族との信頼関係を構築する努力を怠らないようにしましょう。リピート率が向上すると、口コミ・評判が広がり、新規患者の来院にもつながります。

医療機器・設備の慎重な選択

医療機器・設備を慎重に選択した上で導入することが必要です。医療機器・設備は高額なので、本当に必要なものを吟味して導入しましょう。開業当初に導入できなかった医療機器は、経営状態を見ながら徐々にそろえていけばよいです。開業するためには高額の資金が必要であり、開業後も赤字経営にならないための配慮が大事です。

動物病院の経営を成功させるための5つのポイント

動物病院の経営を成功させるために気をつけるべき5つのポイントを紹介します。

患者を迎えるスタッフの笑顔

患者と家族を迎えるスタッフの笑顔はとても大切です。患者の家族と最初に接するのは受付などのスタッフです。待合室などで、笑顔で話しかけてくれるスタッフの印象は、リピート率の向上につながります。

思いやりを感じられるスタッフの対応

思いやりを感じられるスタッフの対応は、患者の家族にとっては、非常にありがたいものです。スタッフが患者の家族の気持ちに寄り添って思いやりのある対応をすれば、安心できる病院だと感じてもらえます。

親身で分かりやすい説明

医師は、親身で分かりやすい説明を心がけましょう。病気や怪我の状態を、専門用語を使い過ぎないように注意が必要です。不安な思いをしている飼い主に対して、動物への愛情があふれていて、安心して頼れる獣医師になることが大事です。

医療費の明確化

医療費を明確にすることは大切です。動物の医療費は保険適用されないため、かなり高額となることがあります。病院により診療費が異なるので、きちんと料金を提示して、患者の家族の納得を得ることが必要となります。

最近は、任意の動物保険に加入する人も増え、患者の家族が自分で保険請求する機会が増えています。不必要な検査や処置などで高額な医療費を請求すると、患者の家族は不信感を覚えることとなるため気を付けましょう。

充実したホームページの作成

充実したホームページを作成しましょう。最近は、動物病院を探す際にホームページを見て、来院を決める人は多いです。わかりやすいデザインで、開業時間・料金・アクセスなど、内容の充実したホームページを作成しましょう。

まとめ

動物病院の経営を成功に導くためには、経営のための戦略を練ることが重要です。最近、家庭における飼育動物数が減少傾向にあるにもかかわらず、動物病院と獣医師の数は増加し続けています。動物病院を開業するためには、開業場所を十分にリサーチして決め、開業をする際には近隣に周知することが重要となります。

STスマイルは、動物病院開業のためにトータルサーポートを行っています。開業地選定・開業資金調達・医療機器選定交渉・スタッフ採用・労働規約など、開業するための業務は多岐にわたります。開業後の経営分析・Web広告運用などもサポートしているので、動物病院開業を検討中の人は、ぜひお問い合わせください。

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動物病院の開業方法とは?開業の手順や資金の目安、獣医師の平均年収も解説

2020年4月29日 by sts_muto コメントを書く

動物病院を開業したいけれど、具体的にどのような手順を踏めばいいのかわからない人は多いでしょう。この記事では、開業医として独立したいと考えている獣医師の人に向けて、動物病院を開業する手順を解説します。開業のメリット・デメリット、成功のコツなども紹介するので、ぜひ参考にしてください。

動物病院開業の現状

現在、少子化による人口減少に伴い、ペットの数も減少傾向にあります。一方で、獣医師や動物病院の数は増加傾向にあります。市場が飽和状態にある中で、やみくもに動物病院を開業するのはリスクをともないます。安定した経営を維持するためには、開業までのプロセスを慎重に進め、どのように経営していくのか具体的な将来設計を検討することが大切です。

新規開業と継承開業

動物病院の開業は「新規開業」だけではありません。引退する獣医師から事業を引き継ぐ「継承開業」もあります。

新規開業の場合、現状にあった立地や内外装、設備などを選べることがメリットです。しかし、軌道に乗るまで収入は安定せず、新規患者を獲得する手間もあります。継承開業は開業資金が少ない、開業当初からある程度の収入が見込める、既存患者がいることがメリットです。ただし、前の院長時代の患者から信頼を獲得し、経営状態をキープする難しさがあります。

動物病院を開業するメリット・デメリット

ここでは、独立して動物病院を開業するメリットやデメリットを解説します。

メリット

動物病院における開業医の勤務時間は、病院の診察時間となります。勤務医のように夜勤後に寝ないで出勤するようなことはありません。また、病院の内外装や設備は自分の判断で決めることができるため、自由な病院作りが可能です。自分の工夫や努力次第で、収入が大幅にアップする可能性があることも魅力です。

デメリット

開業医には赤字経営となるリスクがあります。不動産の借入れや内外装のリフォーム、設備など開業には多くの資金が必要になります。開業した後も思うように患者が来なければ、自分の収入を確保することも難しくなります。独立すると、売上の管理や従業員の取りまとめなど経営を考える必要があります。

動物病院を開業する平均年齢と平均年収

動物病院を開業する人たちの平均年齢と平均年収について説明します。これから動物病院を開業するかどうかの目安にしてください。

獣医師の平均年収

開業医の平均年収は約500万円前後となっており、中には年収500万円に届かない獣医師もいます。一方で1,000万円を稼ぐ人もおり、年収には大きな幅があることがわかります。動物病院は立地や患者の数などによって、得られる収入が変わります。獣医師としての知識やスキルだけでなく、経営者としての目線や考えを持つことも必要です。

参考:獣医の給料と年収|獣医大学Pettie

新規開業する獣医師の平均年齢

新規開業する獣医師に多い年齢はだいたい30歳頃です。中には40歳頃に独立するという人も少なくありません。大学を卒業し、国家資格を取得後すぐに開業するというより、まずは勤務医としてスキルを磨きつつ開業資金を貯める人が多いです。開業すると、さまざまな種類の動物や疾患を相手にしなければならないので、修業期間が必要といえます。

動物病院の開業資金の目安

動物病院の開業には3,000万円程度の資金が必要です。自己資金としては開業資金の20%くらいあると安心です。3,000万円の内訳は以下のとおりです。

(内訳)

医療器具・機器……2,500万円程度

不動産(賃貸)費用……200万円程度

内装・外装リフォーム代……200万円程度

広告宣伝費……100万円程度

銀行からは自己資金の10~20倍は借りることができますが、開業後も設備投資や運転資金が必要となります。融資は自己資金の5倍くらいに抑えておいたほうがいいでしょう。また、自己資金が多ければ借入利率を低くできます。

動物病院を開業する手順

動物病院を開業するには、どのような手順を踏めばよいのでしょう。ここでは、動物病院の開業手順を具体的に解説します。

目標やコンセプト、経営スタイルを決める

いつまでに開業するのか、どのような経営スタイルにするのか、どの程度の規模の病院にするのかなど、目標やコンセプトを明確に決定しましょう。だいたいの開業時期が決まれば、そこから逆算していつまでに何をするのかを決められます。コンセプトや経営スタイルは開業エリアの選定にも影響するので、早めに決めておいたほうがいいでしょう。

事業計画の立案

事業計画とは、開業する場所や病院の規模、資金計画、開業で見込まれる利益などをまとめた計画書です。融資を受けるときには、事業計画をもとにどのくらい融資してほしいのか、返済の見込みはあるのかを説明します。計画に盛り込む目標は、1年程度の短期目標から10年以上の長期目標まで具体的に設定しましょう。

診療エリアの調査、マーケティング

開業したいエリアの調査やマーケティングをします。どれくらい人が集まりそうか、近隣に同業者はいるのか、アクセスしやすいかなど細かく調べましょう。動物病院の経営は立地も重要です。いくら腕の良い獣医師でも、アクセスしにくいところでは患者は集まりにくくなります。

開業する土地や物件の選定

エリアを調査して経営や予算に合った場所を決めたら、動物病院のための物件を選びます。物件は駐車場の有無や、人通りなどをチェックしましょう。契約書は契約を交わす前に確認して、不備がないか確認してください。また、開業後に動物の鳴き声などで近隣トラブルになったケースもあります。開業前には近隣住民へ挨拶しておくことをおすすめします。

設備や内装の整備

物件を契約したら、内外装のリフォームや設備を整えて診察できる状態にします。すぐに動物病院だとわかる外装、清潔な待合室や診察室は、新規患者やリピート患者を取得することにつながります。あまりお金をかけすぎてもいけませんが、患者が来院しやすい動物病院を目指しましょう。

広告やサイトでの宣伝

動物病院の開業日が決定したら、チラシやパンフレット、Webサイトを製作して宣伝しましょう。現代ではインターネットで情報を調べてから来院する人が多いため、Webサイトの作成には力を入れたほうがよいです。診察時間、診療方針、料金、アクセスなどの情報が充実していると、患者が来院しやすくなります。

スタッフの募集、採用

受付や診察助手など、動物病院に必要なスタッフを募集し、面接、採用を行います。患者が来院して初めて会うのは受付です。獣医師は丁寧に接しても、ほかのスタッフの態度が悪ければ病院の信頼にも影響します。スタッフの選定は慎重に行いましょう。人材募集の媒体を使う以外にも、知人や先輩からの紹介に頼る方法もあります。

動物病院の開業を成功させるコツ

動物病院の開業を成功に導くにはコツが必要です。ここでは、成功のコツを挙げていきます。

事前の情報収集や資金計画・事業計画は慎重に

開業する前に、エリアの調査や患者のニーズを分析して、資金計画や事業計画を慎重に立てることが重要です。全体の開業資金の金額や、自己資金の金額などは具体的な数字を出し、事業計画は綿密に練りこみましょう。法律や財務については、会計士や行政書士など経営のプロに相談するとよりスムーズです。

信頼できる広告会社や医療コンサルタントを探す

動物病院の開業準備に不安がある場合は、専門家へ相談することも大切です。Webサイトの製作や宣伝、動物病院の開業をサポートしている医療コンサルタントなど、信頼できるパートナーを探しましょう。動物病院の開業について、具体的なノウハウなどアドバイスを受けながら成功までのプロセスを確実にしてください。

まとめ

動物病院の開業にはさまざまなプロセスがあり、事前の調査や計画の立案をどこまで具体化できるかが重要になります。開業して終わりではなく、長くにわたって必要とされる動物病院となるためにも、準備は慎重に進めましょう。

STスマイルは、税理士、弁護士、医療経営士と連携し、開業準備を徹底的にサポートします。開業後も継続して、自院分析から市場分析、短期から長期の戦略、リピート対策まで論理的な構築が可能です。Web広告の運用や、病院外スタッフとしてのWeb担当者の実務も提供しています。動物病院の開業を検討中の人は、ぜひご相談ください。

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獣医が開業で失敗する原因は?開業前の準備・集患のポイントも解説

2020年4月27日 by sts_muto コメントを書く

動物病院を開業したものの、思うように集患できずに失敗してしまうケースもあります。うまく集患できない原因は何でしょうか。集患で失敗しないためには、事前にポイントを押さえておくことが大切です。

この記事では、動物病院の開業で失敗する主な原因について解説していきます。あわせて、開業に必要な準備や流れ、うまく集患するためのポイントについても紹介します。ぜひ、参考にしてください。

獣医が開業で失敗する主な原因とは?

獣医が開業で失敗する主な原因には、どのようなことがあるのでしょうか。具体的な原因について、4つ紹介します。

集患のための広告宣伝が不十分

広告宣伝を十分に行わなかったことが、失敗の原因になるケースです。地元で開業するからといった理由で広告宣伝に十分な費用をかけなかった結果、開業後に患者が集まらないことがあるからです。

開業前にきちんと集患対策を考え、WebサイトやSNS、新聞の折り込みチラシやポスティングなど、さまざまな方法で宣伝広告を打つことが大切です。

人目につきにくい・アクセスが悪い立地

アクセスが悪いことは、集患が思うようにいかない原因のひとつになります。経費を安く済ませようと、立地条件が良くない場所を選んでしまうと、人目につきにくかったりアクセスが悪かったりなどして、患者が集まりにくくなってしまいます。

駅近や大通り沿い、駐車場が近くにあるなど、集患しやすい立地を考えることが重要です。

外観が古い・雰囲気が暗い

資金が少ない場合、安くて古い物件を選びがちです。しかし、外観が古かったり雰囲気が暗かったりすると、入りにくいと感じてしまいます。初めて来院する人にとって、見た目は重要な判断基準です。資産状況にもよりますが、動物病院も第一印象が大切なので、できるだけ入りたいと思わせるような建物を選びましょう。

高度医療機器の導入で経費がかさむ

開業当初から高度医療機器を導入してしまうことも危険です。高度医療機器は多額の資金を費やさなければいけないので、経営を圧迫してしまう可能性があります。

また、開業したばかりの動物病院に、高度医療機器を使用するような専門分野での患者がどのくらい来るかは、予測が難しいでしょう。そのため、開業当初から資金をつぎ込みすぎると、失敗してしまう可能性が高くなります。

獣医が開業するための準備と流れ

獣医が開業するための準備と流れを、詳しく解説します。

開業エリア・物件の選定

まずは、開業エリアと物件の選定を行いましょう。どこで開業するか、どのような物件を選ぶかは、集患がうまくいくかどうかを決定づける重要な点です。慎重に選定し、集患が成功するかを見極めましょう。

また、開業エリアなどは融資の際の審査基準にもなります。選定をする際は、マーケティング調査に長けている専門業者へ依頼することをおすすめします。

診療圏調査/事業計画書・平面図の作成

次に、専門業者に診療圏調査の依頼をしましょう。診療圏調査とは、一般の企業でいえば市場調査にあたるものです。

事業計画書の作成も行います。事業計画書とは、事業内容を詳細に詰めて、それに必要な資金計画を立案したものです。5年程度の事業シミュレーションを行い、それに必要な資金、集めた資金の使い道、使用した資金の回収方法などを決めます。

さらに、建築士などの専門家と一緒に、動物病院の平面図の作成も必要です。

資金の調達

事業計画書などをもとにして、資金調達を行います。資金調達の方法としては、自己資金や知人からの借入、金融機関からの融資といった方法があります。税理士に任せるだけでなく、自分でもお金の流れをしっかりと把握・管理しておきましょう。

動物病院の建築・内装の実施

戸建ての場合は動物病院の建築、テナントの場合は内装の実施を行います。設計事務所と施工業者を選定して、設計・建築や内装工事をします。

このとき、設計事務所の選定は慎重に行いましょう。動物病院の設計実績が多くあるかなどを基準にして決めると安心です。動物病院の経営には設計や内装も重要なポイントになるので、妥協せずに良い設計事務所を選びましょう。

医療設備や医療機器の選定・購入

設計が終わったら、医療設備や医療機器の選定・購入をします。医療設備や機器は、日々の診療に必要です。そのため、自分の経験だけでなく、同業者や専門家の意見も参考にしながら選定するとよいでしょう。

予算作成も重要です。設備などに使える予算を決定して、新品・中古・リースといった方法を検討します。メーカー選びをする際は、費用対効果やメンテナンス性なども確認しておくと安心です。

開業に必要な各種届出

動物病院を開業するためには、いくつかの届出を提出する必要があります。家畜保健衛生所へ「診療施設開設届」を開業から10日以内に提出しましょう。そのほかにも、税務署や県税事務所、労働基準監督署、ハローワークなどに必要書類を提出します。

集患のための広告宣伝の計画・準備

具体的にどのような集患対策を取るか、計画を立てて準備をしましょう。どの地域からどのくらい集患したいか、どの手法で集患するかなどを決めます。チラシやダイレクトメールなどを送る場合はデザイナーの選定、Webサイトを作るのなら制作業者の選定も行いましょう。

スタッフ募集

動物看護師・経理・受付などの人員がどのくらい必要かを明確にし、スタッフ募集の方法を検討・実施します。あわせて、スタッフ教育の内容も決めておくと安心です。動物病院は、動物だけでなく人とも密接に関わる業種なので、スタッフの質が重要になります。

看板・チラシ・ホームページなどのデザイン・作成

開業までに、チラシやWebサイトなどの作成を行います。看板やチラシなら、動物病院のロゴや記載する内容、Webサイトならコンテンツの内容やデザイン、メールアドレスやドメインの取得などが必要です。SNSでの広告を考えている場合は、アカウントを取得します。

動物病院開業で失敗しないための集患のポイントは?

失敗しない集患のポイントについて、詳しく解説します。

診療圏調査を行い最適な場所を選ぶ

診療圏調査では、診療圏・ペット動態・競合施設・聞き取り調査の4つを行います。自院の市場範囲やペットの飼育件数、近くに動物病院があるかどうか、顧客のニーズなどを調査し、総合的にみて来院が見込めるかどうかを判断します。

診療圏調査を行うと、来院数の予測や売り上げ予測などが立てやすくなります。また、診療圏調査をもとに広告の手段や量を決定することで、費用対効果の高い広告が可能になります。

ターゲットを定めて効果的な広告宣伝を行う

ターゲットを明確にすることも大切です。ターゲットを見誤ると広告宣伝の効果が出ず、集患が上手くいきません。どのような広告宣伝が効果的なのか、しっかりと検討しましょう。また、口コミも集患には重要です。飼い主の話をじっくり聞く、誠実な対応をするといったことを心がけて、良い口コミが広がるようにしましょう。

無料健康相談会を実施する

無料健康相談会も効果的です。これは、無料でペットの健康に関する相談を受ける会です。相談内容にあわせて、おすすめの検査内容などを伝えることで、次回の来院につながります。この際、あまり強くすすめすぎると勧誘されていると不快に思う人も多いので、やんわりと伝えましょう。

明るく快適な内装や工夫をする

明るくて清潔感のある内装や、快適に診察を受けられる環境は、継続的な集患に重要です。定期的なポスターの貼り替えや院内の温度調節などを意識しましょう。

また、院内のレイアウトも重要なポイントです。移動のしやすさはスムーズな診察を実現し、待合室をゆったりと設けることは快適な環境づくりにつながります。ほかにも、スタッフの丁寧な対応や、スムーズな受付・会計がポイントになります。

常に院内を清潔に保つ

待合室に毛が落ちていたり、臭いなどに問題があったりすると、来院した人は不快に感じてしまいます。そのため、常に院内を清潔に保つことが大切です。居心地の悪さや不信感を持たれないように、定期的な掃除を意識しましょう。

飼い主の視点に立つ

診察を行う際には、飼い主の視点に立ちましょう。飼い主はペットのことを考えて、さまざまな情報を調べているケースが多いです。そのため、治療方針などについて意見することもあるでしょう。その際、飼い主の知識をむやみに否定せず、自分の意見を押し付けないことが大切です。飼い主の育て方を尊重しながら、適切な治療を施していきましょう。

まとめ

動物病院の開業で失敗しないためには、開業の流れを把握し、しっかりと集患対策を行うことが重要です。開業後の集患に不安がある場合は、専門家へ相談しましょう。

STスマイルでは、税理士・弁護士・医療経営士と連携し、開業のトータルサポートを行っています。また、開業後のサポートも充実しており、市場分析、短期から長期にかけての経営戦略、Web広告運用やWeb担当者の提供なども可能です。動物病院の開業する際は、ぜひ一度ご相談ください。

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病院の口コミサイトで集患するには|活用法を詳しく紹介

2020年4月24日 by sts_muto コメントを書く

近年では、患者がクリニックを探すときにWeb検索を利用することが一般的になっています。なかでも、患者目線の情報を得られる口コミサイトのユーザーはとても多く、集患にも大きく影響するでしょう。

この記事では、口コミサイトについての説明や、良い口コミを集めるポイント、集患につながる活用の仕方について解説します。

口コミサイトとは

病院や店舗を利用したユーザーが、サービスの詳細や感想を投稿できる情報サイトを口コミサイトといいます。多くの口コミサイトでは、病院や店舗を検索できる機能があります。ユーザーはエリアなどから近くの施設を検索して、病院や店舗の情報を閲覧し、その評価によって利用を検討します。

口コミサイト上の施設の個別ページは、クリニックのホームページへリンクできるため、クリニックを見つけてもらう導線として有用です。住所や診療時間などの基本情報は無料で登録できることが多く、ローコストの広報アイテムとして利用できます。

口コミサイト5選

口コミサイトは、規模が大きかったりターゲットを絞ったりしているものを選ぶと、より効率的に集患できます。ここでは、主な口コミサイトを5つとそれぞれの特徴を紹介します。

Caloo

Calooは月間訪問者数800万人という、日本最大級の口コミサイトです。口コミだけでなく星の数でも評価できるため、クリニックの人気度がひと目でわかり、閲覧者の興味を引きやすくなっています。口コミがガイドラインに沿っているか担当者のチェックが入り、うわさや根拠のない口コミは非公開とされることが特徴です。

QLife

QLifeは、患者の口コミだけでなく病院検索やお薬検索、家庭の医学情報なども掲載する総合サイトです。そのため、情報収集のためにアクセスしたユーザーを集患できる可能性があります。医師や看護師、薬剤師の口コミ欄、クリニックからのメッセージ欄もあり、患者とクリニック両方から情報発信できることが特徴です。

EPARK

EPARKクリニック・病院は、会員数2,000万人以上を有するEPARKの病院検索専門サイトです。クリニック個別ページは、口コミに加え、クリニックの基本情報やこだわり、写真などもチェックでき、専用のホームページのように情報が充実しています。

また、診療予約もできることが特徴です。ユーザーがクリニックの個別ページを確認して興味を持った場合、そのまま予約できる集患システムがポイントです。

病院なび

病院なびは、月間利用者数1,000万人の大手病院検索サイトです。診療科目だけでなく、遅い診療時間や託児所の有無、外国語対応可など詳細な条件で検索でき、クリニックの強みや専門性の露出を高めやすいサイトといえます。口コミにはクリニックからの返信システムがあるため、対応次第ではユーザーの印象をよりアップすることが可能です。

WOMEN’S PARK

WOMEN’S PARKは、月間9,000万PV以上の女性限定のポータルサイトです。産婦人科などの検索、口コミの投稿・閲覧の場として利用されています。加えて、妊娠や出産、子育てなど、出産前後の女性が悩みを相談しあう場ともなっています。同じ悩みをもつユーザーが多いため、口コミへの共感度や関心が高いことが特徴です。

【そのほか】Googleマップ

Googleマップは、経路検索や口コミでの評価ができるサービスです。2016年頃から増加してきたGoogleマップの口コミは、基本的に削除できません。しかし、オーナー登録をすれば返信ができるので、良い口コミ・悪い口コミに限らず誠実に返信すると、ユーザーからの印象をアップできます。

良い口コミを集めるためのポイント

口コミを書き込むということは、「良かった」「悪かった」という患者の感情があるためです。気持ちのこもった口コミには説得力があり、来院前のユーザーの行動を大きく左右します。集患に重要な口コミサイトで、良い口コミを集めるためのポイントを紹介します。

クリニックの強みを強化する

来院数を上げようと間口を広げるよりも、専門性を高め、技術的な満足度を上げるほうがクリニックの強みにつながります。専門性の高いクリニックをあえて選ぶ患者は、悩みや不安を強く抱いている可能性が高いです。信頼できるクリニックを見つけると、「同じ悩みの人に広めたい」と思うようになります。

また、口コミで評判になれば、近隣だけでなく遠方からの来院も期待できるでしょう。

クレームの対応をしっかり行う

起きてしまったミスヘのクレームをどう処理するかは非常に重要です。悪いクレーム処理は口コミですぐ拡散され、来院数ダウンにつながります。逆に、いつも誠意のあるクレーム処理ができれば、クリニックへの信頼はかえってアップすることもあります。クリニック全体でノウハウを共有できるよう、クレーム対応の研修はスタッフ全員が受講しておくべきといえます。

ホスピタリティを重視した対応を心掛ける

「どんな人が対応してくれるか」という接遇面も、クリニック評価の大きなポイントです。服装を清潔にする、目を見て笑顔で対応する、私語も含めて言葉使いを丁寧にするなど、患者の感情面に配慮するマニュアルを作成しておきましょう。可能ならば、患者の名前と症状もスタッフ全員で共有すると、いっそう個々に寄り添った対応ができます。

集患のために口コミサイト以外に注意したいこと

口コミだけでなく、クリニック側からの情報発信も集患に大きく役立ちます。主な発信方法を紹介します。

クリニックのホームページの内容の精査

良い口コミで興味を引いても、ホームページがわかりにくいと来院につながりません。わかりやすさのポイントは、クリニックのコンセプトや強みとする治療法、場所、診療時間など、5W1Hにあたる情報をすぐつかめることです。また、お知らせページの更新がこまめにされているかどうかも信頼度を左右します。

さらに、治療法や症状についてのドクターコラムがあると、信頼と親しみにつながるでしょう。クリニックの紹介文やコラムは、話題やターゲットを絞って作成すると、検索の上位にヒットしやすくなります。

広告やチラシ

ネット広告でクリニックをPRすることも良い方法です。特定の症状について検索したときや、同じ症状の人のブログを読んだとき、専門性のあるクリニックの広告が目につくと興味を持たれやすいです。

また、はがきやリーフレットなどのチラシ類を近隣へポスティングすることも、集患率を挙げられる方法です。今は来院を必要としていない人にもクリニックが認知されるため、現在と将来両方の来院数アップにつながります。

SNSでの情報発信

SNSで定期的に発信すると、クリニックの情報にリアルタイム性が出るため、興味を持たれやすいです。写真を多く発信すると、「知っている場所」や「知っている人」というイメージがアップして、親近感につながるでしょう。

しかし、SNSは拡散性が高いので、受け取る側の多様さからクレームになる可能性もあります。イメージダウンを避けるため、あらかじめ対策を立てておくことも重要です。

院内の整備

リピートにつながる環境整備も重要です。院内を清潔にすることはもちろん、消毒装置や空気清浄機の設置など、空間の衛生を最大限保つよう配慮すると、患者の安心と信頼につながります。

また、デジタルサイネージなどを利用すれば、待ち時間の退屈を緩和するだけでなく、キャンペーンなどの告知ができるので、新たな集患につながる情報も発信できるでしょう。

まとめ

主な口コミサイトや、良い口コミを集めるポイント、口コミ以外の広報ポイントを解説しました。もし、多忙で広報実務に手が回らない場合は、プロのサポート利用を検討しましょう。

STスマイルは、開業前の土地選定や資金調達、設計、医療機器の選定交渉、スタッフ採用業務、労働規約の策定などを行っています。さらに、クリニックや市場の分析、短期・長期の経営戦略、リピート対策など開業後の成長もサポートします。外部スタッフとして、Web担当者実務やWeb広告運用実務も提供しているので、ぜひお問い合わせください。

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