クリニックのブランディングについて|患者さまから選ばれるクリニックになるために必要なこととは

クリニック経営を安定して行なっていくためには、競合との差別化が求められる時代になりました。患者から選ばれるクリニックになるためには、対策が必要です。

この記事では、これから開業を考えている先生方に向けて、差別化のためにどうブランディングし、集患につなげるかを解説していきます。ぜひ、参考にしてください。

目次

クリニックのブランディングがなぜ必要か

クリニックの経営には、ブランディングが欠かせません。では、なぜブランディングが必要なのでしょうか。その大きな理由として、他院との差別化が重要な時代になったことが挙げられます。どのような背景があるのか、詳しく見ていきましょう。

クリニックの差別化が重要な時代になった

インターネットやスマートフォンが普及した現在において、多くの人がクリニックや医師のことを事前に詳しく調べて、病院を選ぶようになりました。これが、ブランディングが重要となった理由です。

以前は、複数のクリニックを比較する方法はそれほど多くなかったため、多くの人は近所の評判や口コミでクリニックを選んでいました。また、クリニックから情報を発信することも容易ではありませんでした。

しかし、現在はインターネットを活用して、簡単にクリニックを比較できる時代です。クリニックからの情報発信も、WebサイトやSNSなどを利用することで、正確な情報を発信できます。

そういった背景から、自身の経営するクリニックの良さを発信し、ブランディングをすることで、他のクリニックとの差別化を図ることが重要となっています。

クリニックのブランディングを行う方法は

クリニックのブランディングを行う方法として、一般的にはロゴマークやWebサイト、パンフレットなどの見た目を美しくする方法が一般的です。ただし、見た目を綺麗に整えるだけでは、集患にはつながりません。集患できるブランディング方法を、以下で解説します。

コンセプトを明確にする

まず、クリニックが打ち出すコンセプトを明確にする必要があります。コンセプトが明確でないと、どんなクリニックなのか、どんな治療ができるのかを理解してもらえません。その結果、来院につながらないという結果になります。

数多くあるクリニックから選ばれるためには、クリニックを調べてくれた患者に対して、自身が経営するクリニックの特徴や想いを明確にメッセージとして発信することが重要です。

また、コンセプトを明確にすることで、クリニックの方向性が定まるというメリットもあります。コンセプトを決める際は、どんなキーワードを含めるのかをしっかりと考え、具体的なものにすることがポイントです。コンセプトの作り方や例については、以下の段落で説明します。

患者が求めていることが何かを理解することが重要

クリニックは、患者からしっかりとした安心のできる治療が求められています。それ以外にも、「このクリニックしかできないことは何か」といった、クリニックが持つ独自の強みも求めています。

クリニックの強みというのは、医療技術だけでなく、クリニックの設備などさまざまな要素が含まれます。そのため、設備や専門性など、あらゆる角度から自身の経営するクリニックの強みを考えていくことがポイントです。

その際、自身の医師としてのブランディングも同時に行うと良いでしょう。たとえば、これまでの経歴や活動の洗い出しを行い、Webサイトなどに掲載するプロフィールを考えることも1つの方法です。

コンセプト例

クリニックのコンセプトについて、いくつか例を紹介します。必要なキーワードを含めて具体的なものにし、患者がイメージしやすいものを意識することがポイントです。たとえば、「患者さま一人ひとりに寄り添った治療を」といったコンセプトであれば、スタッフの人柄の良さや温かい雰囲気が伝わり、信頼感や安心感といった印象を患者に与えられます。

また、「待ち時間の少ないクリニック」といった待ち時間の少なさを強みにしたコンセプトも良いでしょう。実際に、予約システムや順番管理システムを導入して、待ち時間の情報をWebサイトに掲載することで、待ち時間を少なくでき、患者にコンセプト通りのクリニックであることを実感してもらえます。

コンセプトを発信して集患につなげる

次に、明確に決まったコンセプトを患者にしっかり発信します。クリニックが伝えたい重要なポイントを明確に打ち出すことで、患者にメッセージを伝えられます。発信する際は、SNSやWebサイトなど既存メディアをうまく活用して集患につなげましょう。

また、なぜこのコンセプトなのか、どんな想いを大切にしているのか、といったコンセプトにある背景も伝えることが大切です。背景まで伝えることで、患者はクリニックのことをより具体的にイメージできます。

メディアで発信したメッセージをきっかけに、多くの患者に来院してもらえれば、競合クリニックとの差別化に成功したと考えて良いでしょう。

Webサイト

コンセプトなど、情報発信するための方法について詳しく解説します。患者は信頼できる最新情報を求めているので、Webサイトやブログなどを活用した情報発信が良いでしょう。定期的にWebサイトやブログで情報発信することで、患者との信頼関係を深められます。

また、Webサイトは文字情報だけでなく画像や動画を掲載できるので、わかりやすく情報を伝えられます。たとえば、クリニックの雰囲気を伝えたいときは、院内やスタッフの写真をブログに掲載するのも良いでしょう。

しかし、Webサイトやブログで集客を成功させるためには、ある程度の時間を要します。情報を発信する際に、需要のある検索キーワードの選定から、Webサイト内でのCV誘導などさまざまな戦略を考える必要があるからです。

書籍や講演会

書籍は、クリニックが保有している情報を正確に届けられます。さらに、「本を出している」という実績は、患者にも信頼感を与えられます。また、本の評判が良ければ、多くの人にクリニックを知ってもらえるきっかけになるでしょう。しかし、同じテーマで出版されている本が多ければ、差別化することは難しいのが実情です。

一方で、講演会なら医師が直接患者に対して話をするので、言葉を選んでわかりやすく正確に情報を伝えられます。また、患者は医師の人柄や雰囲気を把握できるので、信頼関係を築きやすいでしょう。しかし、講演会を開催するためにはスケジュール調整も必要で、忙しい医師にとっては負担になるケースもあります。

クリニックのブランディングはそこで働く自分たちのためにもなる

クリニックのブランディングは患者のためだけでなく、クリニックで働くスタッフたちのためにもなります。しっかりとコンセプトを決めてブランディングをすることで、クリニックの方向性が定まるからです。方向性が定まると、スタッフ全員で意思統一ができます。そのため、働くなかで多少のトラブルが発生しても、コンセプトをもとに軌道修正が可能です。

さらに、スタッフのモチベーション向上や人材の募集にもつなげられます。このように、クリニック側にもメリットがあるため、患者だけでなくクリニックで働く関係者のことも考えて、ブランディングを行うことが重要なポイントです。考えつくされたコンセプトは、開業当初からその後の経営までさまざまなところで役立ちます。

まとめ

患者が自由にクリニックを比較検討できるようになった現在では、しっかりとしたブランディングが求められます。そのためには、クリニックのコンセプトが重要な要素になります。自分が実現したいクリニックとはどんなものか、患者にとってわかりやすいコンセプトとは何かを考えることが重要です。

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Web広告運用について、病院外スタッフとしての担当者実務も提供しているので、ブランディングやコンセプトの発信方法を検討している場合も、ぜひ気軽にご相談ください。

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